外側大腿皮神経痛

症状

外側大腿皮神経痛の症状としては、 

  • 太ももの外側を触ると感覚が鈍い
  • 太ももの外側にしびれるような感じがする
  • 太ももの前側をストレッチすると、太ももの外側が引っ張られるような感じがする
  • 太ももの前側をストレッチすると、太ももの外側に少し痛みを感じる
  • 歩いたり走ったりしても太ももの外側に痛みは無く、太ももに普通に力は入るが、太ももの外側を触ると感覚が鈍い
  • 接地の時に股関節の前側(上前腸骨棘:じょうぜんちょうこつきょくの下)にピリッと痛む感じがする
  • 上前腸骨棘の下の感覚が鈍い
  • 股関節を外側に開く動作(開排:かいはい)では痛みは感じないが、股関節を内側に閉める(内旋)動作で、上前腸骨棘付近に少し痛みが出る 

など、他にも様々な症状があるようです。


原因

外側大腿皮神経痛は、医療機関でMRIやレントゲンで調べても原因がわからないなど「原因の特定が難しい」とも言われています。

 ですので、私の個人的見解としては、外側大腿皮神経痛の症状が、腰椎(腰椎由来)が原因でなければ、

  • 骨盤を圧迫する装具などを装着している時間(期間)が長い
  • 股関節が圧迫されるような硬い生地の衣類を穿く機会が多い
  • デスクワークなど座っている時間が長い
  • 股関節に負荷がかかるトレーニングをしている為、股関節周囲の筋肉が常に張っている 

という状態が続くことで「股関節周囲の筋肉への圧迫や負荷が筋肉の張りとなり、その筋肉の張りが大腿皮神経を圧迫し、最終的に大腿皮神経痛の症状を出している」というのも原因の一つなのでは…と考えております。


治療

外側大腿皮神経痛の治療としては、股関節周囲の筋肉の張りが外側大腿皮神経痛の原因であれば、大腿皮神経を圧迫(絞扼:こうやく)している筋肉(原因)を探し出し「股関節周囲の筋肉をゆるめることで、これらの症状が改善する可能性がある」と考えておりますので、 

  • 症状が出る状況
  • 症状が出る部位
  • 症状が出る動作の局面
  • 症状が出ている期間
  • 仕事などで座っている時間が長さ
  • 股関節周囲を圧迫する衣類や装具の着用の有無
  • 股関節周囲に負荷がかかるトレーニングなどの有無 

などを確認し、 

  • 症状に関連している筋肉の張り
  • 症状を改善させるための治療経験上のポイント

を鍼やマッサージでしっかりとゆるめて、

  • 太ももの外側の感覚の鈍さ
  • 太ももの外側がしびれるような感じ
  • 太ももの外側が引っ張られるような感じ
  • 股関節の前側(上前腸骨棘付近)にピリッと痛む感じ
  • 上前腸骨棘の下の感覚の鈍さ

などの症状が最大限消失・軽減できるように治療していきます。

 

治療の際、 

  • 骨盤が圧迫される装具などの装着
  • 股関節が圧迫されるような生地の硬い衣類の着用
  • 股関節のトレーニング
  • 股関節に負荷のかかる動作 

など、まずは症状の原因と考えられる要因を可能な限り控えていただきたい旨のお話もさせていただきます。

 

なお、外側大腿皮神経痛は医療機関でも原因の特定が難しいと言われる症状ですので、 

  • 症状が長期間に及んでいる方
  • 原因となる状況を控えることが難しい方
  • 複数の原因が考えられる方
  • 症状の重い方 

などは、治療期間が長くなる可能性があることをあらかじめご理解いただきたいと思います。

 

また、治療を続けていく中で一時的に症状が軽減しても、症状が出ているときの状況(長時間のデスクワークなど)が続いた場合、症状に関連している筋肉がゆるみにくく、仮に筋肉がゆるんだとしてもまた硬くなってしまい症状が再発する可能性があります。

 

ですので「再発」または「症状の悪化」をさせないためにも、 

  • 定期的な状態確認
  • 定期的な治療の継続 

の必要性があることもご理解いただきたいと思います。

 

医療機関では、症状改善のために「手術」の可能性もあるようですが、 

  • 医師に手術を勧められているが、手術せずに何とかマッサージや鍼で症状を改善させたい
  • 仮に最終的に手術になるとしても、その前にマッサージや鍼で改善できる可能性があるのであれば試してみたい 

という方がいらっしゃいましたら、是非、当院にご相談・ご来院いただければと思います。

  • その他、お困りの症状がございましたら、最大限痛みの消失や軽減、動作が改善できるように治療いたしますので、是非、ご相談・ご来院いただければと思います。
  • その他の各症状の治療方針に関しましては「その他の治療」の該当する項目からご覧ください。