バレエによる肉離れ

症状

バレエによる肉離れを起こしやすい部位


バレエによる肉離れの症状(後遺症も含む)は、

  • 痛みによりパフォーマンス(各動作)ができない
  • 痛みがあり一定の可動域以上開かない
  • 痛みは消失したものの可動域が狭くなった
  • スプリッツなどで可動域の最後(最終域)まで行きにくくなった
  • ジャンプやスプリッツで常に不安がある
  • 肉離れを何度も繰り返してしまう
  • 肉離れは治ったが、常にその部分につっぱり感が残っている
  • ふくらはぎやハムストリングの痛みやつっぱり感(再発の不安)があり、強くジャンプまたは着地ができない 

など、その他にも様々な訴えがあります。


原因

バレエによる肉離れの原因としては、 

  • 慢性的な筋肉の張り
  • 常に、筋肉にスジっぽいつっぱり感がある
  • 筋肉の蓄積疲労
  • 特定の筋肉の使い過ぎ(張り過ぎ)
  • 特定の筋肉への瞬発的に大きな負荷がかかる
  • 筋肉を痛めているのにレッスンや公演を続けた
  • 体が疲れてはいるもののレッスンを休めない 

など、この他にも様々な原因が考えられます。 

 

バレエは動作特性上、 

  • 広い範囲の関節の可動性(可動域)
  • ジャンプ動作の繰り返し 

が求められ、筋肉に過度な負荷がかかるため「ハムストリング(太ももの裏)やふくらはぎの肉離れ」が起きやすいと考えております。


治療

バレエによる肉離れの治療としては、 

  • 痛めている部分
  • 痛みや張りの出る動作
  • 不安のある動作
  • 各部位(患部以外の関節)の可動性
  • 患部周囲の筋肉の張り具合 

を確認し、 

  • 痛みによる可動域制限
  • 筋肉のつっぱり(張り)による可動域制限
  • スプリッツなどで可動域の最後(最終域)までの行きにくさ
  • 痛みやつっぱりがあることでイメージ通りの動きができない
  • 再発の不安がありジャンプやスプリッツで思い切った負荷がかけられない
  • ふくらはぎやハムストリングの痛みやつっぱり感があり強くジャンプまたは着地ができない 

などの症状が、最大限改善(消失)できるように、

 

「治療」⇒「動作確認」⇒「治療」⇒「動作確認」

 

を繰り返しながら細かく治療し「痛み」や「動作に対する不安」が消失するように治療していきます。

 

患部が瘢痕化:はんこんか(しこりやスジっぽくなっている状態)している場合は、最大限その部分がゆるむように治療していきます。

 

治療時に、 

  • 関節の可動性
  • リハビリ期間中の筋肉への負荷のかけ方
  • ジャンプ動作の負荷のかけ方
  • 肉離れを再発させずに治癒させていくためのプランニング
  • 肉離れを再発させないために強化すべき筋肉

など、今後の方向性のお話をさせていただきます。

 

※急性期(歩行困難な場合)の場合は、まずは「RICE処置」、

  • 安静(Rest)
  • アイシング(Icing)
  • 圧迫(Compression)
  • 挙上(Elevation)

の処置をお伝えしておりますが、日常生活に支障が出ている場合は「医療機関の受診」を促しています。

 

※肉離れをした部分は痛みが消失しても、肉離れをしていない筋肉のような状態には戻らず、どうしても「瘢痕化」してしまい「可動域制限」や「再発の不安」が残る場合が多くあります。

 

ですので「肉離れの後遺症(可動域制限や再発の不安)」で後々のパフォーマンスに影響を残さないためにも、しっかりと治療する必要があると考えます。 

  • 最近、肉離れを受傷して早期復帰を望まれる方
  • 肉離れを受傷してから数週間経過したものの,、なかなか回復の兆しが見えない方
  • 肉離れを受傷後、数ヶ月から数年間経過しているものの筋肉の「つっぱり感」が消えない方

など、バレエによる肉離れでお困りの方は、是非当院にご相談・ご来院いただければと思います。

 

お困りの症状に対し、精一杯治療させていただきます。

関連情報

  • その他の部位の痛みや張りに対しても、バレエの動作特性を考えながら治療いたしますので、是非、ご相談・ご来院いただければと思います。